30代オタクのライフスタイル

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【感想】推し、燃ゆ|背骨みたいに支えてくれる“推し”がいること

今回は、宇佐見りんさんの小説『推し、燃ゆ』を読んだ感想をお届けします。

SNSで話題になっていたので、推し活をしている方は見聞きしたことがあるかもしれません。

「推し、燃ゆ」、わずか128ページという短さながら、深く胸に刺さる物語でした。

私自身も長年、推し活を楽しんできた身として、主人公:あかりの感情に幾度も心を重ねました。

あかりの心情に共鳴する、リアルな“推し活”の姿

この物語は、

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」

という衝撃の一文から始まります。

主人公のあかりは、学校も家庭もうまくいかない中で、推しを“解釈すること”に全力を注いで生きている女の子です。

そんな彼女の描写に、何度も自分の記憶がフラッシュバックするような感覚がありました。

「寝起きするだけでシーツに皺が寄るように、生きているだけで皺寄せがくる」

この一文を読んだとき、思わずページを閉じて深呼吸してしまいました。

毎日、何気なくこなしていることが、実は誰かにとっては精一杯で──。

「わかるよ、あかりちゃん」

と、そっと心の中でつぶやかずにはいられませんでした😢

「あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃに苦しんでばかりいる。
だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな」

そう、推しはただの好きな存在じゃないんです。

日常のすきまを埋めてくれるだけでなく、自分という存在の根っこを支えてくれている、そんな存在なんです。

“推し”がいてくれるだけで、私は今日もちゃんと生きられる

朝起きて、ふと思い出すあの笑顔、あの笑い声。

スマホを開けばタイムラインに並ぶ、推しを愛でる声たち。

「今日も生きててよかった」

そう、何でもない日にも思わせてくれる。

グッズの予約にワクワクしたり、イベントに向けてメイクやネイルを整えたり。

その一つひとつの時間が、私を“私らしく”してくれる日常のリズムになっています。

だからこそ、この小説の中で描かれる

「あたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった」

という言葉に、ただうなずくだけじゃなく、

「わかる…」

と、心がじんわり熱くなりました。

kanizousui30.hateblo.jp

読みやすいのに、心にずっと残る。そんな一冊でした

この本は128ページというコンパクトなボリュームでありながら、ページをめくる手が止まらず、気づけば息をつめるように読んでいました。

茶店で全集中して1時間ほどで読了。

文字数こそ少ないけれど、その中に込められた感情の濃度がとても高い。

気づけば何度もこれまでの自分の推し活に重ねて読んでいました。

日々の生活の中で、楽しいだけじゃないのが推し活。

嬉しさの裏に、戸惑いや迷い、時には孤独すら混じることもある。

この作品が“深く刺さる”のは、そんな葛藤をまるごと肯定してくれるからだと思います。

あかりという少女が、日常の中で不器用にもがきながらも、推しに支えられている姿は、今、推し活に励んでいるすべての人にとって、決して他人事ではないはず。

「読むのに時間がかかる本はちょっと…💦」

という忙しい方にもぴったりですし、心の奥をじんわりと揺さぶられるような読後感が、きっとあなたの中に残るはず。

今まさに推しを全力で愛しているあなたに、そっと寄り添ってくれる本だと、私は感じました!

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今だからこそ読んでほしい、あなたに届けたい本

「推し、燃ゆ」は、炎上する推しの姿を通して、“それでも推すことをやめられない気持ち”を描いた物語。

私たちが抱える複雑な感情や、「推す」ことにどれだけの意味を見出しているかを、まっすぐに映し出しています。

推し活が当たり前になった今の時代だからこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。

かにちゃんのレビューまとめ📝
  • 推し活は背骨のように、自分を支える存在になりうる
  • 共感度の高い表現に「そう、それ!」と思える瞬間が満載
  • 短いページ数で読みやすく、でも心に深く刺さる作品

今、推し活をしている人も、少し離れてしまった人も、きっと心に響くフレーズがあるはず。

推しを思う気持ちは、誰かにとっては“重すぎる”かもしれないけれど、自分にとっては“大切な生きる理由”。

そんな気持ちを、これからも大事にしていきたいですね。

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』、ぜひ手に取ってみてください♪

宇佐見りんさんの他のおすすめ作品

『推し、燃ゆ』に心を動かされた方には、宇佐見りんさんの他の作品もおすすめです。

  • かか河出書房新社) : 家族と自分をめぐる深いテーマを、優しくも鋭く描いたデビュー作。
  • くるまの娘河出書房新社) : 不器用でまっすぐな少女の葛藤と成長を描いた短編集。読後感がじんわり残ります。

どの作品も、短めのボリュームながら心の機微を丁寧にすくい取ってくれるので、読みやすくて共感しやすいです。

以上、かにちゃんでした。